- 2024年2月:カナダ(オンタリオ州ほか)
日程:2024年2月26日-29日
参加企業:バルブ・アクチュエータ・材料・計装制御メーカー、建設会社等
実施内容:2月26日 カナダの電力会社との意見交換
トロント市内にあるOntario Power Generation社(OPG社)とBruce Power社のオフィスを訪問し、両社の会社概要や原子力を中心とした今後の事業計画(発電所の新設や大規模改修等)について説明を受けた上、日本のサプライヤからは、両社に対して技術的強み・実績等のプレゼンを行い、日加間のサプライチェーンの共同構築に向けた意見交換を実施しました。
実施内容:2月27日 カナダ原子力産業機構主催のワークショップ
トロント市内で、カナダ原子力産業機構(OCNI)主催のワークショップに参加し、カナダの原子力関連機関として、オンタリオ州政府、核燃料廃棄物管理機関(NWMO)等から、カナダ国内やオンタリオ州における原子力を中心としたエネルギー事情や今後の計画等について説明を受けました。OCNI参加企業と日本のサプライヤが、各社の事業紹介や製品・サービスのプレゼンを実施し、各社の技術情報等について意見交換が行われました。
実施内容:2月28日 カナダ原子力協会の年次大会における日本サプライヤセッション
オタワ市内のホテルで開催されたカナダ原子力協会(CNA)年次大会で、日本のサプライヤを紹介する場として、日本サプライヤセッションが用意され、各社による事業紹介や製品・サービスのプレゼンが実施されました。セッションには、20-30名程度のカナダ企業関係者が参加し、参加企業と日本のサプライヤが、お互いに事業紹介をするとともに各種意見交換が行われました。
実施内容:2月29日 在カナダ日本大使館での原子力関係企業との意見交換
在カナダ日本大使館にて、BWRX-300に係る主要メーカー(BWXT社、Curtiss Wright社)との意見交換を実施しました。両社からは、カナダにおける事業の概要や今後の計画について説明を受けるとともに、日本のサプライヤからは各社の製品・サービスの紹介が行われました。カナダにおけるSMRの建設PJ等への関与を目指し、日加企業間で活発な議論が交わされました。
参加企業の声:日本製鋼所M&E
当社では、発電機器や各種産業機械の部材となる大型鋳鍛鋼品の製造を主要事業の一つとしており、特に原子力発電所に設置される圧力容器や蒸気発生器に用いられる鍛造部材は、1970年以来、日本をはじめ世界各国の発電所向けに3,000個超の供給実績を有する主力製品であります。しかしながら、2000年代の原子力ルネサンスを背景とした需要増に対応すべく設備投資を行った矢先に東日本大震災に見舞われ、以降の需要減やコロナ禍の影響も相まって、かつてはやり取りのあった海外の電力会社との関係も途絶えてしまっている状況でした。
そのような中で今回のオケージョンのご案内を頂き、前述のような電力会社へ改めてPRを行うことで中長期的なプロジェクト参画への足掛かりとしたいとの思いから応募を致しました。NSCP運営事務局の皆様よりPR資料に対する事前のアドバイスから期間中の細やかなサポートまで多大なるご支援を頂きながら、数多くのカナダ企業との面談を通じて、コンタクトが途絶えていた関係者と再会し新たなキーパーソンとの面識も得られるなど、今後ビジネスを展開していく上で必要となるコミュニケーションルートを効率的に構築することができました。また、1対1の面談ではなく、他の参加サプライヤの皆様と一緒に日本サプライヤ団として臨んだからこそ得られた情報も少なくなかったと感じております。今後、今回の面談先となったカナダ企業とのコンタクトを継続しながら、実際のPJ参画へ向けた活動を推進していく所存です。