人材育成・確保

Human resources development / securing

産学官の人材育成体制を拡充し、大学・高専と連携したものづくり現場のスキル習得を進め、原子力サプライヤの講座への参加を支援します。

経済産業省の予算支援例

これまでに経済産業省による産業基盤強化事業を活用した人材育成・確保の支援事例をご紹介します。

バルブメーカーによる原子力人材育成講習会

原子力向けバルブを製造するTVEは、三菱総合研究所(MRI)が実施している「原子力産業基盤強化事業」の一環として、原子力発電所の新規建設を見据えた“ものづくり人材”の育成・確保に向け、原子力向け鋳鋼バルブ(JSMEクラス弁)の設計と製鋼技術・技能に係る人材育成講習会を開催しました。
関連プラントメーカーやサプライヤといった様々な企業が参加し、産業大でのものづくり技能の向上に貢献しています。詳細はこちらをご覧ください。

鋳鋼品の設計技術と鋳造技能講習

職業訓練校でのものづくり技能の人材育成講習会

MRIでは、原子力分野で必要なものづくり技能の人材育成に向けて、職業訓練校と協力して技能者育成講座を開発しています。2024年2月末から3月の日程で、福井県の職業訓練校において「溶接ものづくり講習会」を開催しました。詳細はこちらをご覧ください。

製造技術、保守技術の伝承に関するツールの開発(日立GEニュークリア・エナジー)

日立GEは、現地工事未経験者への技術伝承を支援することを目的に、保守技術の伝承ツール(ノウハウのデジタルコンテンツ化)を補完する実技訓練設備と教育プログラムを開発しています。
参照:第36回原子力小委員会資料 (52ページ)

三菱総合研究所(MRI)における人材育成の取り組み

MRIでは、原子力産業のものづくりにおける技能継承支援および廃炉事業に係る人材育成の取り組みを進めています。詳細はこちらを参照ください。

人材育成・
確保に係る
事例

原子力人材育成ネットワーク

原子力人材育成ネットワークは、原子力に係る社会的基盤の拡大整備、学生等の原子力志向の促進、今後の我が国の原子力界を支える人材の確保を図るとともに、すでに原子力界にある若い研究者・技術者について、国際的視野を持ち世界で活躍できる高い資質を有する人材としての大成に資する活動を行っています。さらに、国際原子力機関(IAEA)等と 連携しながら、海外の新規原子力導入国における人材育成支援を推進しています。
原子力人材育成ネットワークの活動については、以下を参照ください。
第38回原子力小委員会資料(30ページ)
原子力人材育成ネットワーク HP

未来社会に向けた先進的原子力教育コンソーシアム(ANEC)

ANECは、原子力分野を先導する人材の育成を目指し創設されました。ANECでは、国内の大学や研究機関を対象に、体系的な専門教育カリキュラムや原子力施設等における実験・実習を提供し、原子力人材の育成を進めています。詳細は、以下を参照ください。
第37回原子力小委員会 文部科学省資料
ANEC HP

エネルギー未来フォーラム「原子力産業セミナー」(日本原子力産業協会)

会員企業・機関の人材確保支援および原子力産業の魅力を大学生・高専生へアピールすることを目的として、原子力産業界の企業紹介を行うイベント、エネルギー未来フォーラム「原子力産業セミナー」を毎年、東京、大阪の二か所で開催しています。

2023年度開催報告↓
https://www.jaif.or.jp/cms_admin/wp-content/uploads/2023/11/2025_report.pdf

原子力産業セミナー2024(2022年10月15日)の様子

仏国における建設(ものづくり)人材育成への取組

フランスでは、新設プラントであるフラマンビル3号機の建設が大幅に遅れた課題や今後の新設計画を踏まえ、人材育成・確保に向けた包括的な支援体制を確立、技能等ものづくり人材の強化への取組を進めています。詳細は以下を参照ください。
第37回 原子力小委員会資料(58-59ページ)
・第2回 原子力サプライチェーンシンポジウム
フランスにおける原子力能力開発:MATCHプログラムを踏まえて」(1:01:00~)

参考情報