• 2023年2月:米国(ジョージア州ほか)

日程:2023年2月21日-23日

参加企業:配管・バルブ・材料・機器メーカー等

実施内容:2月21日-22日 Vogtle原子力発電所見学
Westinghouse社の開発したAP1000の炉型をサプライヤ各社を含む、国内関係者で視察しました。

Vogtle原子力発電所の外観

実施内容:2月23日 在米日本大使館での意見交換
日米間のサプライチェーンの共同構築に向けて、日米企業間の交流を在米日本大使館で実施しました。海外プロジェクトへの参画を目指す国内サプライヤ企業が派遣され、個別サプライヤが自ら販路を開拓していくきっかけとなりました。米国の原子力プラントメーカー等(WestinghouseGE-HitachiNuScale)に対して、国内サプライヤから技術的な強み・実績等のプレゼンテーションが実施され、米国企業からは、納品実績やASME規格への対応可否などの質問がありました。
国内サプライヤと米国企業の調達部門との新たな関係性を形成するきっかけとなり、今後も実機プロジェクトへの参画につながる取組みとして継続していきます。

国内サプライヤによるプレゼンの様子

 

参加企業の声:関水社
当社は1933年創業のポンプメーカーです。1968年米国GE社により建設された、日本初の原子力発電所である福島第一原子力発電所1号機に当社ポンプが採用されて以来、55年に亘り6500台を超えるポンプを製造し、それぞれのポンプ一台一台にお客様個々の細やかなご要望を取り入れ、多種多様な仕様、規格、品質管理要求に柔軟に対応してきました。また、2011年に発生した東日本大震災で被災した福島第一原子力発電所への緊急対応用に数百台のポンプを納入した実績も有しています。

関水社製のポンプ

原子力産業に特化しているがゆえ、震災以降の市場縮小の中で、生き残りのため試行錯誤によるビジネス開拓を行いながら何とか踏ん張っていましたところに、今回のオケージョンのお話を頂き、藁をもつかむ思いで参加させて頂きました。しかし、海外企業に対して当社の製品をPRする機会を頂いたものの、自信満々にアピールできるような華やかで際立った技術もあまり無く、プレゼンを行う語学力もまた皆無で非常に不安でした。NSCP運営事務局に相談したところ、数十年に亘りコツコツ積み上げてきた実績を全面に押し出し、ハートで伝えましょうとのアドバイスをいただき、海外企業にこの世界で個々の仕様に特化した製品を古くから今なおコツコツ地味に作っている小規模のポンプメーカーがあることを存分にPRすることが出来ました。
帰国後、早速海外企業からお互いの未来について話をしましょう!との非常に喜ばしい連絡を頂き、海外事業への糸口を得ることが出来ました。