• 2024年5月:英国(ロンドンほか)

日程:2024年5月28日-31日

参加企業:タービン、バルブ、材料、電気計装制御、配管サポート、建設会社等

実施内容:528日 Hinkley Point C 原子力発電所見学
EDF Energy社が建設を進めるHinkley Point C-1号機、2号機を視察するとともに、今後の英国内での建設プロジェクトも見据えて、国内サプライヤ各社からEDF Energy社へのプレゼンも実施されました。

Hinkley Point C 原子力発電所の概観

 

実施内容:529日 N-AMRCWANOとの意見交換
在英日本大使館にて、Sheffield大学の研究機関N-AMRC(Nuclear Advanced Manufacturing Research Centre)と面談し、N-AMRCが英国の原子力産業やサプライチェーンに対して実施している支援活動の説明を受けました。また、ロンドンに本拠を置くWANO(World Association of Nuclear Operators)からも日本を含む世界の原子力発電所の安全性向上に向けた取組が紹介される等、英国を代表する原子力の関連機関との意見交換がなされました。

N-AMRCとの意見交換

 

実施内容:530日 Rolls-Royce SMRとの面談
SMRを開発するRolls-Royce SMR社のロンドンオフィスを訪問し、同社からSMRの開発状況やサプライチェーンの方針説明、日本企業からは各社の事業内容や強みに関するプレゼンが実施されました。Rolls-Royce SMR社からは、日本企業の技術や適用規格等に対する積極的な質問があり、活発な議論が行われました。

Rolls-Royce SMRと日本メンバー

 

実施内容:531日 英国原子力関連企業との面談
在英日本大使館にて、英国通商部(Department for Business & Trade)の同席の下、原子力関連のエンジニアリングや建設を担う、Jacobs、Mott MacDonald、Atkins Realis、Cavendish Nuclear、Balfour Beatty、さらにSMRを開発するHoltec Britainと面談を行いました。日英両国各社からそれぞれの事業や製品・サービスが紹介され、日英サプライチェーンの共同構築に向けた企業間の交流が実施されました。

日本企業のプレゼンの様子

 

参加企業の声:岡野バルブ製造
高温高圧バルブの国産化を志して設立された当社は、国産第一号の高温高圧バルブの納入を皮切りに、これまでに国内外の原子力及び火力発電プラントに100万台以上のバルブの供給とメンテナンスを行ってきました。原子力事業においては、国内初の東海発電所にはじまり、敦賀、福島といった原子力発電所の建設とともに、あらゆる原子力用高温高圧バルブの開発、製造を実施してきました。しかし東日本大震災以降、当社の原子力事業の環境は大きく変化しました。再稼働に向けた研究開発をはじめ、様々な企業努力を実施していますが、震災前のような業務量を確保できていないのが現状です。

国産第一号のSafety Relief Valve

このような状況の中、今回の英国オケージョンに参加させていただきました。プレゼンでは、当社の高温高圧バルブの実績とともに、これまでに開発してきた様々な型式のバルブを紹介しました。英国企業からは当社のバルブの技術や適用規格に対する積極的な質問があり、新たなコネクションの構築とともに海外展開への貴重な手掛かりを得ることができたと感じています。今回のオケージョンを契機に、国際市場への進出を一層強化、さらなる事業展開を図って参ります。