
オサマ ベイク
原子力青年国際会議(IYNC) /
北米原子力若手連絡会(NAYGN) アンバサダー
オサマ・ベイク氏は、2020年に原子力工学の学士課程を修了し、カナダの原子力業界で6年間の実務経験を持つ。現在、オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)のダーリントン廃棄物管理施設にて保障措置担当官として勤務しており、高度な技術的知見を活かして、保障措置技術の運用に携わるとともに、国際原子力機関(IAEA)やカナダ原子力安全委員会(CNSC)との良好な関係構築にも努め、密接に連携しながら責務を果たしている。前職では、OPGのカナダ原子力サステナビリティセンターにてイノベーション・リードを務め、事業開発や戦略に関する専門性を発揮。技術的課題に対応するための協力体制を重視し、CANDU炉の廃炉技術に関する商業レベルおよび初期研究段階の実現可能性調査を主導した。
また、ベイク氏は自身のYouTubeチャンネル「Osama Baig」を開設し、教育目的の動画制作を通じて、個人的な原子力への貢献を続けている。原子力技術を分かりやすく解説することを目的としたこれらの動画は、アルバータ大学の「21世紀のエネルギー転換」コースの核分裂・核融合モジュールで教材として活用されているほか、CANDU炉技術の研修資料として原子力事業者やベンダーに広く利用されている。さらに、地方自治体(ドライデン市など)も、深地層処分(DGR)などの将来的な原子力プロジェクトに関する地域住民向け教育資料として活用している。
この他、ベイク氏は、「Going Nuclear」ポッドキャストやOPGのポッドキャスト「The Climate Challengers」のホストとしても活動しており、世界中の原子力産業の経営者や新進気鋭のインフルエンサー、若手専門家のストーリーを取り上げている。
また、国際会議では先端原子力技術についての講演も多数行っており、COP28(UAE・ドバイ)ではオンタリオ州エネルギー大臣トッド・スミス氏と共にパネルディスカッションに登壇し、カナダの原子力産業を代表して発言。さらに、国連総会(UNGA78)シンポジウムでは、Climate Week NYCにおいて第4世代原子炉の非電力用途に関するプレゼンテーションを行った。また、ベイク氏は、次世代の若手リーダーの育成にも積極的に取り組んでいる。